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2006年8月 4日 (金)

King Octavio新作『茎五十音』

色に流浪の愛飢え男         

恋によく効く柿喰けこ

せっせさっさと射しすせそ  

とっとたったか断ちつてと

泣くな悩みは何ぬねの     

ほむら立つ間に晴ひふへほ

無意味なマイムを真面むめも  

やんややんやとやい酔えや

揺れる倫理にララルララ  

はじめ二和音三和音

【解説】演劇の発声練習によく使われる北原白秋による詩「五十音」――あめんぼ赤いなあいうえお」――へのオマージュ茎。冒頭、立ち上がるか立ち上がらないかの曖昧な意味性を漂いながら、「無意味なマイムを真面むめも」あたりから波に乗りはじめるのに注目。「やんややんやとやい酔えや」と煽ってみせたうえで、「揺れる倫理にララルララ」とかわすしなやかな余裕は、井上揚水を思わせる。ラストの「はじめ二和音三和音」の響きが結びとは感じられず、尻切れトンボの印象を否めないのは愛嬌か。(PP)

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コメント

おぉ~、いいっすね! 
“男というものこんなもの”的な雰囲気がよーく伝わってくるっす。
「恋に良く効く柿」、柿は苦手だが食いてぇ~!

投稿: タイガージェット阿佐ヶ谷 | 2006年8月12日 (土) 15時53分

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